「百道のももちゃん」
今日は運転手として百道までドライブ。
そういう機会を我が家に住み着く化け物たちが逃すはずもなく…姿が見えないことをいいことに勝手についてきた。
さてと、帰るついでにラーメンでも食べてゆくか。
「らうめんらうめん」
「ら〜めん〜」
「らーめんー♪」
つうか、貴様らに博多ラーメンの味が分かるのか?
「私たちは、感覚を繋げれば食べれるんです」
「うんうん。博多トンコツラーメンは博多人の遺伝子に組み込まれているのよ」
「ラーメン〜♪」
なんか、釈然とせんがいいや。私、運転スキル高くないからおとなしゅう後ろにすわっとれ。
「はーい」(×3)
なんか気になることがあるのだが…うぉっ!なんだぁあ!この人ごみは!!
「ああ。今日はドームでダイエー戦やってるからよ。がんばれホークス♪」
ああ、どうりで…って、誰だてめぇ!!
急ブレーキをかけて後部座席を確認。
巫女の文にボディコン美琴に…このショートカットスポーツ系少女は誰よ?多分物の怪だろうけど。
「ぷ〜っ。なんかバカにしてるぅ〜っ」
「そういうひとなんです。この人」
「そうそう。こんなやつなのよ。こいつ」
ええぃ後部座席化け物連合どもだまれぇぇぇ!!
「ぴたっ」(×3)
で、さしあたってこのショートカットは思念体だろう。しかもドームの?
「……なんで分かるの?」
ダイエーファンをなめるな。しかも元西武ファンだ。
「ぴきっ!なんで西武に勝てないのよぉぉぉおおおお!!!」
あ、切れた。
改めてスタイル確認。ホークス応援パッピを着て半ズボンにシャツという健康そうなお姿。ちなみに胸はない。
「はっきりいうなぁぁあ!!!」
こらこらこら。透けて痛くないがメガホンで叩くのはやめれ。
で、何でって…うすうすわかるけど…
「ぴんぽーん♪見える人に憑いてきたのぉ♪」
がんっ!!
「あ…いたそぉ……」
「ハンドルに全力に頭ぶつけたわよ…こいつ……」
まてぇぇえええ!!!福岡都市圏300万の人口で物の怪が見えるやつはそんなに少ないのかぁぁあああああ!!!!!
「少なくないけど、目立つよ。きみ」
目立つ?
「うん。だって、お仲間引き連れてドライブできる人ってのはそうはいない」
ほほぉ……ということは…君のお目かねに叶ったのは後部座席に座っている化け物二人のせいっていうのだね?
「あはは…」
「……(にこっ)」
一度、きっちりと話をつけんといかんなと真剣に思った秋の夜更け。
ちなみにこの騒動でラーメン食べ忘れてやんの。
……激しく鬱だ。
あ、彼女の名前は百地桃華(ももちももか)と脳内会議で…(以下略)
順調に膨れ上がる郷土密着型エロゲー企画。
ストーリー的には後で差し替えだけどシュミュレーションだったらこんなストーリーになる予定。
市民の反対を押し切って着工された福岡市の一大プロジェクト「アイランドシティ」。
この広大な土地埋め立て事業はその当初から予算や環境問題で激しく叩かれていたが市庁内部で頭を抱える大問題が発生していた。
埋め立て事業共通の問題、土地神がいないということである。
この土地神、その名のとおりその土地を治める神様でこの土地神を無視して作られた神戸ポートアイランドは阪神大震災で大打撃を。東京有明埋立地はちっとも開発が進まない。
これを避けるために福岡市庁は秘密裏に「土地神対策本部」を設置。福岡都市圏で衰退しつつある地区の弱体している土地神を転奉させる計画を立てた……
システムとかまったく未定。
というか、これでどうやってエロを入れようか……