1
 生と言うのはつまるところ、死に対してどれだけ抗うかにかかっている。
 全ては始まりがあるから終わりがあり、生というのは結局その終わりへの抵抗でしかないと言う見方もある意味正しい。

 始まってしまった生が悪いのか。
 終わってしまう死が正しいのか分からず。
 人も魔も生に執着し続ける。

 最近、プロ北の迷宮の事を『常春の迷宮』と呼ぶ魔族が多い。
 何故そのような名称が広がったかというと、青々と葉を広げている木々の緑が常春を意識させるからだろういうのが一つ。
 もう一つはこの迷宮に足を踏み入れて淫靡の限りを尽くす売春婦顔負けの聖女のおかげだろう。
 私の事なのだが。
「で、今週初陣なのはこの子達?」
「うむ。いつもの事なのだが頼む」
 頭を下げるバフォ。父の威厳なのか、魔族を統べる長の権威なのか、男の嫉妬なのかその表情はむすっとしたままその場を立ち去ってゆく。
 残された私の前には六匹の子バフォ達が並んでいる。
 私の子、私以外の子もいる子バフォ達はこれから何が行われるのか知っているらしく皆不安と興奮でそわそわしている。
「それじゃあ、少しだけ話をするからみんな我慢してね」
 彼らを焦らすように干草で作られたベッドに腰掛けてわざと足を組んでみせる。
 組んだ足の奥には下着をつけておらず、白で統一されたタイツの手袋が肌に張り付いて淫靡さを振りまく。
「愛しい息子達。
 私のお腹から生まれた子も、私以外のお腹から生まれた子供達もみんな私の子供」
 愛しそうに微笑みながら、子バフォ達を眺める。
 その笑みは彼らから見れば淫蕩な女が狂ったように息子達を誘っているようにしか見えないのだろう。
「今から私が貴方達に教えるのは生の喜び。
 生の快楽を貴方達に教えるわ」
 楽しそうに私は笑う。事実楽しいのだ。六匹もの若者達の男根に筆おろしをすることが。
 初々しい彼らから精をもらう事が。
「貴方達はまだ生きる楽しみを知らない。
 生き続ける苦しさを経験する前に私がそれを教えてあげる」
 スリットをめくって足を高く組替える。
 彼らには白タイツの奥に濡れる秘所が見えたはずだ。
 六匹の子バフォ達が誰もが息を飲むのが分かる。
「じゃあ、ゆっくり始めていきましょう。
 最初に、女の全てを見せてあ・げ・る♪」


2
 私はゆっくりと生まれたままの姿になる。
 子バフォの息が荒くなる。既に彼らの股間はこれ以上ないぐらいに勃起している。
「うれしい……私の裸を見て興奮しているのね……
 ぁぁ……まだ皮をかぶっているのにそんなに大きいなんて……」
 ゆっくりと子バフォ達が私に近づいてゆく。
 わたしは彼らを更に煽るために足を広げ腰を浮かして彼らにどろどろに淫汁がたれている秘所を彼らの目の前に差し出してあげる。
 淫汁がシーツに垂れ、卑猥な染みを作ってゆく様子に興奮して子バフォ達は無意識に肉棒を揺らすのだけど、それが本能である為快楽に結びついていない。
「じゃあ、レッスンその1。
 みんなのそのそそり立っているものに手をそえてゆっくり上下に動かして……」
 子バフォ達はおそるおそる自分のそそり立つ肉棒を扱き出し、快感からサルのように肉棒をしごきだす。
 子バフォ達の吐く息が荒く、私を見る目が血走っている。
 やがで、一匹の子バフォが絶頂を迎え私に向けて白濁液を降りかけたのがきっかけで次々と子バフォ達が最初の射精を私にぶっかけ続けた。
「ああっ♪こんなに…いっぱい……あつぅい」
 嬉しくてたまらない。こんなに濃くて熱い白濁液を浴びれるなんて。
 白濁液が顔から垂れ、マタの首輪とロザリオにも白濁液が降り注がれる。
 バフォ帽もかぶりたいのだけど、あれはアクロバットな体位の時に落ちるのと後の洗濯が面倒だからかぶっていない。
「ほらみんな、わたしの周りに集まって…レッスンその2を始めるわよ…ちゅ♪」
 集まった子バフォ達の肉棒を一本一本丁寧にしゃぶって白濁液を舐めとってあげるが、子バフォ達は私の舌に耐え切れずにまた白濁液を私にぶっかける。
「ふぁ……れろれろれろ…くちゅ…これがレッスンその2…気持ちいい……ふぁ…んっ」
 差し出された二本の肉棒を口に咥えてしゃぶり空いた手で残りの肉棒を丁寧にしごき続ける。
 誰かか私の口か髪に白濁液をかけそれを嬉しそうに私が浴び、飲み込む。子バフォの肉棒に囲まれた淫靡な光景。
 全員の肉棒を口に含み、白濁液を飲みほしたのに彼らの肉棒は衰える事を知らない。
「はぁはぁ……みんなまだまだ元気……
 ……じゃあ、レッスンその3ね……」
 彼らの前でM字に足を広げ、さんざんかけられた白濁液と自らの淫汁で汚れた秘所を子バフォ達の前で広げてみせる。
「見なさい…ここに貴方達の肉棒が入ってゆくのよ……そして貴方達が今出してくれた白濁液をいっぱいいっぱい注ぐの……
 それが生の快楽……生きとし生ける者の義務と快感……ぁ……」
 彼らの視線と白濁液に耐え切れず、彼らが肉棒をしごく前で潮を吹いて見せる。
 意を決した一匹の子バフォが私の前に出てその肉棒を秘所に入れようとする。
 私は腰を浮かして子バフォの肉棒を受け入れやすくしてあげる。
「そう…そのままゆっくり……ふぁっ!…いいの……ゆっくり奥にいれて…ぁぁ……ほら…入った…んぁっ!」
 たまらずに歓喜の声をあげる。
「みてぇ…ほらっ!私の中に貴方達の肉棒が入って……もっと好きに動いていいのよ……ぁぁん!!」
 私の中に肉棒を突き刺した子バフォは獣のように腰を振って私の中を蹂躙する。
 見ている子バフォ達も私の空いた手に肉棒を持たせ、もしくは自らしごいて私に白濁液をぶっかける。
「あんっ♪いいっ!いいのぉ!!中で貴方の肉棒が暴れて……いっちゃうっ!いっちゃうよぉぉ!!!」
 頭が真っ白になる。
 息子・義理の息子達の肉棒に囲まれ白濁液を浴びながら犯されるという背徳感が快感となっていってしまいいやらしく腰を振る事しか考えられない。
「ぁぁぁんんんんっ!!あつぅいいい!!!」
 子バフォが最後の一刺しで肉棒を私の子宮口まで貫いて白濁液をぶちまけた瞬間、私の意識が飛んだ。

 ちょろちょろちょろ……

 不自然な水音で我にかえる。
 子バフォの肉棒が私の外に出た時にたまらずにおもらしをしてしまったらしい。
「はぁはぁ……みんな…分かったぁ?
 ……これが…生の喜び……ょ…ぁぁ……
 ほら…次……入れていいのよ……あはっ……」
 息もたえだえに私は子バフォ達六匹の肉棒全てを秘所に導いた。
 たどたどしく腰を振る子バフォ達が可愛くて。
 若く荒々し肉棒を自らしごいて私に白濁液をかけるバフォ達が嬉しくて。
 私は何度も喘ぎながらイかされて彼ら六匹の子バフォ達の肉棒と白濁液を全て中に受け止めた。
「……ぁ…ぁぁ……はぁ……みんな…生の喜びを知ってくれた……
 うれしい………」
 最初、皮をかぶっていた子バフォ達の肉棒はその皮が剥けて荒々しい皮膚が白濁液によって光沢をはなっていた。
「だから……これは…立派に生の喜びを知った貴方達へのご褒美……」
 白濁液まみれのマタの首輪を鎖で繋ぎ、近くの木に結びつける。もう逃げられない。
「貴方達が出陣するまで……私を……犯し続けて……
 貴方達の白濁液で私を孕ませて……」
 私は自らの意思で、彼らの前で四つんばいになり彼らの性欲処理の牝に堕ちた。
 そして、男に、いや牡となった彼らは出陣まで己の性欲の全てを白濁液にして私に叩きつけた。
「……だからおねがい
 ……みんな必ず帰ってきて……」
 彼らの出陣後、白濁液まみれで僅かに動いた私の唇の動きを誰も見た者はいなかった。

 六匹の子バフォは初陣の後、帰ってきたのは一匹だけ。
 その一匹もその次の週には帰ってこなかった。


3
 私は夢の中にいる。
 永遠の地平線、果ての無い世界。
 私が作り出した悪夢という罪の中に自ら足を踏み入れる。
 永遠に続く墓標。
 それは、生んでその生を終えた子供達の墓。
 人と魔が争う限り、いや、人が魔を狩る限り、いくら生んでも生んでも追い付かない生物としての悪夢の現出。
 もちろん生きて育つ者もいる。
 だが、人の刃を跳ね返して育つ子供達は圧倒的に少ない。
 行けども行けども墓ばかり。
 私は老いて生めなくなる事すら許されず、魔を生み育てなければならない。
 人に狩られるために。
 人と魔が手を取り合うまで。
 もしくは、
 魔が人によって狩り尽くされるまで。

「ひゃうっ!」
 白昼夢から覚めたのは子バフォの若々しい肉棒がまた荒々しく挿入されたからだった。
「まって……そんなに何度もいかされたら……壊れ……あああんんっ!」
「というか、壊れっぱなしではないか。母よっ!」
 今週初陣の子バフォ達が若々しい牡の顔で腰を振り、私に白濁液をかけつづける。
 今度の子達はまた私を抱くことができるのだろうか。
 そんなことを考えることすら忘れて私はただ卑猥に腰を振って子供達から精を搾り取っていた。



あとがきみたいなもの

 18禁小説で、テーマは近親相姦。
  18禁小説を投稿しようと意識して、過激なものを書こうと意識してみたり。

 この話はママプリ設定当初から考えており、シュチュより背景がしゃれでなくグロい話なので気分を悪くされたかたもいると思います。
 ママプリが人を捨てた最大の代償がこれです。
 彼女が幾ら淫蕩にふけってありとあらゆる種の子供を作っても、既に人の優越を覆す事無くそのほとんどが人に狩られてしまう現状こそ
彼女が払った代償であり、また彼女を淫蕩(種の存続をかけて)に走らせる遠因でもあります。
 悪ケミが何故人間社会にいるか?そして、何故悪ケミが人間に狩られないか?の私なりの回答がこれです。
 人は同朋である限り保護する同胞愛と、敵対するならば同胞すら躊躇無く滅ぼしてしまう躊躇ない残虐さが神も魔も退けてこの大地の
覇者となった人の力だろうと思うからです。
 彼女とバフォが人化して悪ケミと幸せに暮すことはできます。
 それが、魔族という種全体から見た時本当に幸せなのでしょうか?という問いとその答えを探す人を捨てたママプリ・人に留まらせられた
悪ケミ・魔族を統べるバフォ三者三様の苦悩と模索が私のママプリ話の根底にあります。
 あと、バフォ×ママプリのセックスで最初悪ケミ(ハーフデーモン)なのにその後子バフォなのはママプリが魔族化して魔族遺伝子を
完全に受け入れられるようになったというどーでもいい設定もここで披露したり。
 まぁ、エロエロ話なので堅い説明はこれぐらいで。